「読者への挑戦」への挑戦!
シナリオ担当の小野堂天乃介です。
これからは、各担当もブログに書くことになりました。
指名を受け、何を書けば良いか迷いましたが、私は「読者への挑戦」について思うところを書いていきたいと思います。
『安楽椅子犯人』は、ミステリ──特に『読者への挑戦』──を中心に作品を発表していきたいと考えています。
ところが、この『読者への挑戦』というものは、ただでさえ作るのがが難しい『本格ミステリ』の中でも、特に難易度が高いジャンルだったりするのです……(笑)
「これで穴は埋めきったぞー」と思って自信満々で渡した作品にもかかわらず、予想外の角度からロジックを展開され、ぺしゃんこになったことがあります。
「この作品のロジックは完璧だ!」と思って渡した作品なのに、犯人を当てられた上で大きな穴を指摘され、修正しきれずそのまま二度と日の目を見なくなった作品もあります(笑)
『犯人当てアンソロジー 気分は名探偵』の巻末にある六名の本格ミステリ作家による座談会で、ある作家さんがこのようにおっしゃっています。
C「犯人当てというのは、やっている最中に盛り上がって、終わった瞬間にブーイングが出るものなんです(笑)。最後まできれいな犯人当てっていうのはいくつもないですよね。別のところで言いましたけど、たぶん歴史上二十本くらいしかない。だから、誰かが書いてきたとして、面白かったら奇跡ですよ(笑)。(後略)」
私もこの意見に同意します(笑)
ですが、だからこそ、私たち『安楽椅子犯人』は面白い「読者への挑戦」を作りたいという野望を持ってがんばっています。
新規サークルゆえに至らぬ所も多いと思いますが、よろしくお願いしますね!
追記。
今夏──恐らく七月──発表の『湖岸の盲点』では、実際に賞品あるいは賞金をつけることを計画しています!
読者への挑戦が好きな方! 懸賞ミステリが好きな方!
楽しみにしていてくださいね!